|  僕と「霊感商法」との出会いは、女友達との会話でした。  「占い師さんが運勢が良くなるっていうから昨日印鑑買ったんだ。それで当分お金きびしい」  笑いながら話す彼女。しかし待て、おかしい。今の話はおかしすぎるぞ。
 占い師が印鑑を売ってる?
 金額を問いただすと、30万したとやっぱり笑いながら答える。いやどう考えたって高すぎるよあんた。
  「それってお前、霊感商法だろ」 とこっちが心配して言っても、だまされたと認めたくないのかいやな顔さえする。 「いい人だったよ、その占い師さん」 ってもうどうしようもない。強引に説得して契約解除のハガキを、占い師の事務所になっているマンションと、ローン会社に送ってとりあえず一件落着。
    どうして女ってのは占いとか信じちゃうんですか?   こうやって文章にしちゃうと簡単だけど、説得のために本だのネットだの漁って情報集めるのにどれだけ時間かかったか。時間だけじゃなくなんだか精神的にもぐったりでしたね。
 なんせ自分が助けようとしている相手がやる気ないんだから。まあ後で感謝してくれましたが。
   で、この時間のロスをどうしようかと思ったわけですよ。一人で「霊感商法」について調べてて思ったのは、どれもこれもあまりに怪しすぎるってこと。ありえないだろ、嘘でしょって話がわんさか出てくる。
  これは世間にもっと伝えるべきことなんじゃないのか、そう思ったんです。こんな不正は許せないという正義感からではなくて、笑ってしまうトンデモネタとして。
 
           もちろん、霊感商法の危険をわかってもらえればいうことないですが、とりあえずは肩ひじ張らずに、これから紹介していくオカシナ人やオカシナ商売を笑ってくれればなあと思います。 |